毛髪に関するデータ。「薄毛とは何か」その答えをあらゆる角度から・・・

日本成人男性の薄毛率(大手カツラメーカー調査)

いったん脱毛や薄毛がはじまってしまうと、どんな方でも「前のような髪に戻りたい」「この状況を何とかしたい」と切実に思うようになるものです。その悩みを解決すべく、日本の大手カツラメーカーも日々研究を重ねていますが、データ収集の一環として、「成人男性薄毛率調査」が行われています。 この調査は1982年から数年おきに実施されているもので、東京都内の3ヶ所(東京駅・池袋駅・霞ヶ関駅)で20歳以上と推定される男性を対象に行われています。3ヶ所の平均を計算して薄毛率を測定します。薄毛かどうかの判断基準は人によって異なるため、この調査では ・前頭部の生え際が明らかに後退している ・頭頂部のつむじ周辺の毛量が、その他周辺の毛量と比べて明らかに減少している という2点を、薄毛の判断基準として行われています。 これまでの調査結果をまとめると、次のようになります。顕著な傾向として、薄毛率が回を追うごとに増加して行くことが指摘されています。

日本での薄毛率の推移(年度別)

第1回調査(1982年)
薄毛率:15.60%
第2回調査(1984年)
薄毛率:18.35%
第3回調査(1991年)
薄毛率:19.71%
第4回調査(1995年)
薄毛率:21.08%
第5回調査(1998年)
薄毛率:23.74%
第6回調査(2001年)
薄毛率:25.69%
第7回調査(2004年)
薄毛率:26.05%
第8回調査(2007年)
薄毛率:26.78%

この調査結果を見ただけでは、世代ごとの薄毛率の違いまではわかりませんし、薄毛の具体的な状態も個人差が激しいですから、調査の際に薄毛だと判定された方々の中でも、その薄毛の実態については大きな差があると考えられます。とはいえ、日本男性の薄毛率が徐々に増えてきている ことは浮き彫りにされています。

女性・子供の脱毛について(毛髪革新『発毛・育毛の真実』より)

女性にも脱毛による薄毛が進行しています

薄毛に悩んでいる女性は、日本国内で既に1000万に達するともいわれています。ある製薬会社の調査では、30代から50代までの日本人女性の約60%が、自分の髪のことで悩んでいるという結果が出ていますし、その悩みの内容も、薄毛になってきたというものから、髪のコシが足りなくなってきたというものまでさまざまです。 女性専用の育毛剤は、ひと昔前の日本には必要のないものでしたが、現在ではそういうわけにもいきませんから、薄毛で秘かに悩んでいる女性のために育毛剤(もちろん男性向けの育毛剤とは種類が違います)の販売に乗り出す企業も、製薬業界や化粧品業界を中心に登場しています。 女性専用の育毛剤の販売にあたっては、企業も綿密な調査を行いますが、男性の薄毛に関する調査と比べた場合に、意外な結果が報告されることも少なくありません。

子供にも薄毛は増えています

子供の脱毛の背景には、いくつかの理由が考えられます。たとえば、不規則な生活習慣です。人間はもともと昼間活動して夜間は睡眠を取る動物ですが、子供が夜遅くまで起きている生活を繰り返していると、生まれつき人体が持っている体内時計に支障をきたしますから、交感神経に悪影響を 及ぼして脱毛がもたらされる可能性があるのです。 子供の場合は、成長ホルモンが正しく分泌されているかどうかも大きな問題となります。通常人間の成長ホルモンは午後11時から午前4時までの間がいちばん活発に分泌されるといわれています。しかし成長ホルモンがたっぷりと分泌されるには、熟睡していることが前提となります。ですから寝る時間が遅めの子供の場合は、成長ホルモンの不足で頭髪が健全に成長できなくなる恐れがあるのです。

自毛植毛の施術状況(毛髪白書:2005年版より)

自毛植毛のクリニックで、どのような施術が行われているのかを把握するために、アンケート調査が行われたことがあります。インターネット上で「自毛植毛」で検索して表示された約100件のクリニックに対して、自毛植毛・人工毛植毛について、それぞれの件数や男女比、年齢等の状況を記入して返信するよう依頼したものです。その回答を集計すると、施術を受けにきた患者の性別は99%が男性という結果になりました。施術を受けにきた患者の年齢は30代が90%で、40代が10%という結果になりました。

来院した患者の年齢別割合

来院した患者を5歳ごとに分類してみましょう。そうすると、30代前半と20代後半が同じ人数ですが最も多いという結果がうかがえます。その次に多いのが30代後半ということになります。患者の年代は、下は10代から上は70代まで、幅広い世代が来院していることもわかります。この年齢の 分布については、理容店アンケートで報告されている「(薄毛が)気になりだす年齢」とほとんど変わらない分布となっています。

施術本数

施術の本数も患者の年齢によって左右されます。年齢別の平均を調べると、年齢が上がるほど施術本数も増加することがうかがえます。この調査を行ったクリニックでは、頭髪の移植は髪を1本ずつ行うのではなく、株(グラフト)単位で行いますから、グラフトで数えていることを考慮して 実際に移植された頭髪の本数を算出するには約2倍で計算する必要があります。平均して1人あたり1500本から3000本を移植していると考えられます。

アメリカの自毛植毛術患者数(推移)

アメリカは、自毛植毛については造詣の深い先進国として知られています。そのアメリカでは、特に1990年代の中ごろから薄毛の問題を解決する手段として、自毛植毛がいちばんポピュラーな方法に変わりました。自毛植毛の施術を受ける患者の数もこの時期を皮切りに大きく変わっています。 1994年の時点ではまだ約20万人程度でしたが、僅か4年しか経っていない1998年には、100万人に近づくなど約5倍の増加となっています。1990年代は、自毛植毛術の安全性や有効性が証明された時代でもあり、自毛植毛を取り扱う医療機関も医師も飛躍的に増加したといわれています。 日本ではまだ自毛植毛の施術を受ける患者の数が大きく推移するには至っていませんが、アメリカに負けず劣らず有効性の面で秀逸であることに変わりはありません。安全な医療機関や施術方法が今後大々的に紹介されていくことが望ましいといえます。